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栂池から天狗原に上がるにつれ雪と風が強まり、天狗原の祠まで来るとまともに立ってられないほどの風。小柄な女性のお客様は何度か風で倒れてた。
振子沢に入れば風も収まるだろうと頑張ってドロップするも今度はラッセル。雪が深いため傾斜がないと下りでもラッセル。深雪に慣れてないお客様は転びまくり埋まりまくり。途中で知り合いガイド率いる10名ほどのパーティが先に行ってくれたので助かった。
なんとか蓮華温泉に到着してやれやれと思ったのも束の間、60~70代の中高年パーティ8名のうち2名が体力消耗して遅れており、下手するとビバークになってしまうかもしれないから迎えにいってくれとの要請があり、再びシールを着けて振子沢を登り返す。ほどなく下ってきた2名と合流できたので良かったが、2名共ヘロヘロで遭難寸前の状態。
翌日は朝日岳に行く予定だったが、朝からしんしんと雪が降っていてとてもじゃないが行けないし、下手すると次の日も雪が深くて帰れなくなる恐れがあったので、知り合いガイドパーティと協力して木地屋に向けて脱出を図る。もちろん昨日ヤバかった中高年パーティも後ろから付いてくるが、深雪で転んで起き上がれなかったり、スキーが履けなかったりと、何かと動作が遅いので結局こちらがいろいろと面倒を見てあげないといけない。明らかに体力・技術が伴ってないし、統率も取れてない遭難予備軍パーティであった。
4月だというのに真冬同然の気象。雪も多い。やはり今冬は異常だった。