雪が少ない年の主稜は苦労するということは以前から知っていたし、先日猿倉で県警救助隊の方から聞いた話しでも「下半部は雪がボロボロで引き返す人も多い」という情報だった。朝から気温が上がり、白馬尻から八峰めざして汗をだらだら流しながら登る。ここ数日気温の高い日が続いている。やっと稜線に上がり、さあこれからと思ったらいきなり雪が割れてたり、藪が表れたり、そして時間と共にあちこちから雪が崩れ落ちる音が響き始めた。あまりに雪が悪過ぎる。雪がデリケート過ぎる。危険を感じ、前進を中止して途中から懸垂を交えながら2合雪渓を下降した。ちょっと悔しいが、「途中敗退」というやつである。
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