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2008年9月 4日 (木)

2008/09/02~03 剣岳ガイド

20080902_73 ハハっ、また剣岳。今シーズン4回目でーす。去年から通算して何回行ってるんだろう。去年も「剣岳は俺の庭」と言っていたが、もはや俺の玄関って感じ。

山の上ではほんの少しではあるが秋が訪れはじめていた。

朝4時前に出発したのだが早々にトラブル発生。1時間ロスしてしまった。10時から雨の予報が出てたので焦っていたのだが、なんとか難所を通過し終えてから雨が降り出してくれた。ぎりぎりセーフ。今回はお客様の人数が多く、足並みもばらつきがあり、申し訳なかったが1名だけは剣山荘のところまでで引き返してもらった。前日も含めて歩き方を見ていると、とてもじゃないがその先の岩場はまともに歩けないと判断。たとえ歩けたとしてもすごく時間がかかってしまい、何時に帰れるかわからない。「もしどうしても登りたいのであればツアー登山ではなく、個人的にガイドを雇ってマンツーマンで行くようにした方がいいですよ。あなたの足ではこういう難しい山のツアー登山は無理です。」と厳しい言い方ではあるがアドバイスをして引き返させた。本人は悔しそうであったが、言うこっちの方も辛い。ちなみにその方は70歳オーバー。70を越えてるからどうのこうのということではない。最近は70以上の年齢の方は当り前のようにいる。そのこと自体は全く問題ないのだが、困ってしまうことは自分の脚力・体力・体調を自覚せず、むしろ過信をしてしまい、そして意地を張ってしまうことである。こういうのが一番困るし、遭難事故の元凶にもなっている。だけど、これからは高齢登山者が増加していくんだろうな。それに伴って事故も増えるんだろうなあ・・・

コメント

水越さんの言う通りだと思いますよ。
お客にそういうことを言わなくてはいけないとは、なかなか辛い仕事ではありますが・・・。

70過ぎてるからどうのではないですが
少なくてもこの夏、滑落して死んでいる人というのは、ほとんどが70代だということを考えると
何か遭ってからでは取り返しがつかないし、正しい判断だったと感じます。

それにしてもガイドって大変ですね!
お疲れさまです。

K様
時には心を鬼にして、言いにくいこともはっきりと言わなければなりません。しかしそれが遭難防止活動の一つでもあります。悪者になっても仕方ありません。言うべきことは躊躇することなく、はっきりと言うようにしてます。怒りっぱなしも良くないので、メリハリがあればいいかなと思ってます。
それにしても今回は精神がやたらとくたびれました。

初めまして、イチハラと申します。大変に有得ないような偶然が重なり、このコメントを投稿しています。順序立てて話しますと、私の次回山行予定の北岳の情報を検索していましたら、北岳バットレスの面白いHPを見つけました。それが貴サイトでした。とても中身のある内容か多く、引き付けられて、閲覧させて頂いておりましたら、その中に9月2日3日剱とありました。アレー俺と同じ日に登っている!その日記を読むと、ツアーリーダーをされて大勢をガイドされていた事が分かりました。私はその時、山頂で20名ほどの肩や胸に団体名のリボンが付いてい人達を思い出しました。やはりあの時の人達だと、非常に驚きました。そして、知らずとは言え、貴殿に山頂記念撮影の写真を二枚もお願いいたしました。あの時のオヤジです。ご記憶でしょうか?山では予期せぬハプニングが起こりますが、この様な何の害を及ぼさないハプニングも一興です。
余りにも起こり得ない偶然に動転して、コメントを入れさせて頂きました。もし、違っていたら削除願います。

イチハラ様
初めまして。コメントありがとうございます。
9/2~3の剣ガイドの時は確かに連れてるお客さんが22名ほどいました。雨が迫っていたので頂上には15分ほどしか滞在しておらず、なんだか慌しかったことを記憶しております。その中で祠の前で写真を撮ったのもうっすらと覚えております。手帳を見ると頂上にいたのは9/3の9:00~9:15の間です。
こんなところで再会するとはこれまた奇遇ですね。これも何かの縁。いつかまたどこかでお会いできたらいいですね。たまにまたホームページに遊びに来て下さい。

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