面白い建物
昨日、ちょっと用があって横浜の方に行ってきたのだが、新宿西口に変わったデザインの高層ビルが出現した。「東京モード学園コクーンタワー」だ。設計は、「広島平和記念資料館」、「代々木体育館」、「東京都庁舎」、「新宿パークタワー」、「横浜美術館」、「フジテレビ本社ビル」など、日本を代表するプロジェクトを数多く手がけてきた丹下健三・都市・建築設計研究所だ。丹下健三自身は2005年に死去しているので、この「東京モード学園コクーンタワー」のデザイン監修をしていたかどうかは定かではないが。 この建物、ちょっと遠くから見るとかなり目立つ。逆に言うと周囲の建物・景観とマッチしていないように自分は感じるのだが。ちょっと異質な感じ。施主が東京モード学園ということなのでむしろそれが設計コンセプトなのかもしれないが。
岩岳スキースクールのメンバーの一人に鉄筋屋さんがいて、この現場の躯体工事の時ここに出入りしていたそうだ。普通のビルの外壁ラインは水平軸に対して垂直・鉛直なことが多く、低層階・上層階以外は同じパターンの階、基準階というものが存在するのだが、この建物は写真の通り大きなアーチを描いている。そのため同じパターンの階がなく、各階でちょっとずつ寸法が変わってしまうので配筋図も全部の階について書かなければならず、鉄筋屋の彼はとても大変だったと言っていた。見えないところでコストがかかってしまう施工会社泣かせの現場のようだ。10月に竣工予定。
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