前日の夕方からけっこうな雪が降り、「こりゃヤバいかなあ。」と心配していたのだが、案の定ラッセル地獄。幅広のファットスキーでも膝までの厳しいラッセル。もちろん我々の他に誰もおらず、頂上まで行くのは到底無理。14時頃まで登ったところであきらめて滑走に入る。「ラッセルから開放されてやっと楽になる。」と思ったら下りでも傾斜が落ちると潜って滑らずラッセルになってしまう。おまけに美味しそうな谷筋のオープンバーンは大きいデブリが出ていて雪崩の危険性大だったので、仕方なく登ってきた尾根筋の、日射の影響を受けた面白くない雪質の斜面を滑る。なんせ一日ラッセルに終始してくたびれた。
最初、登り口の大草連という集落まで車でアプローチできるのか不安だった。
この集落はいかにも小谷村の山奥の集落という感じで、本当に雪が深く、人の気配はない。冬だけは山を下りて麓で暮らしていると思われる。でも道路はちゃんと除雪してあったのでなんとか車で入れた。