2015/10/09~13 南ア・悪沢岳ガイド
10/9
白馬でお客様と合流し、畑薙第一ダム下の駐車場をめざす。片道300km以上にもなり、なにせそこまでが遠い。中央道→中部横断道→国道52→新東名→静岡県道のルートだが、6時間半かかった。畑薙第一ダムから東海フォレストのバスに乗り換えて椹島ロッヂへ。
10/10
千枚小屋をめざす。千枚尾根は最初こそ急登だが、大半は緩い傾斜で道も良くてとても歩きやすい。けど長い。奥に長い感じ。
出だしは青空だったが徐々に曇り空に変わり、明日の天気が懸念される。
千枚小屋は何年か前に火事で焼失する前に来て以来。再建された小屋は立派で綺麗だった。食事もいい。
10/11
予報通り天候が崩れる。朝から風雨が強く、気温も低い。この日は荒川三山を越えて荒川小屋まで行く予定だったが、この天気ではとても無理なのであきらめて停滞。昼近くになると気温がさらに低くなってきたようで、一時雪になった。この悪天候の中、頑張って荒川小屋から移動してきた人の話しだと、悪沢岳の頂上付近は雪で真っ白になっていて、ところによって10cmほど積もっているとのこと。
午後になってようやく雨が止んできたので千枚岳まで様子見がてら散歩に行く。やはり森林限界を越えると途端に風が強い。時々よろめくほど。これでは縦走は無理だ。
10/12
約束通り天候は回復して青空だが、相変わらず風が強そうだ。しかし、はるばる遠くまで来たんだからせめて悪沢岳の頂上ぐらいは踏ませてあげたい、との思いでピストンに出かける。
千枚岳を越え、途中の丸山に差し掛かるともの凄い風。風で押し戻されそうになるがロープでお客さんを確保しながらなんとか強風地帯を通過。
途中からは雪も出てきた。所々氷化していて登りづらい。
なんとか悪沢岳に登頂。
困難を克服した後の充実感はいい。
展望は素晴らしい。この澄んだ透明感のある空気は秋ならでは。ちょっと寒いけど夏より秋の山の方が断然いい。
初冠雪した富士山もくっきり。
塩見や間ノ岳もうっすら白い。
千枚小屋まで戻り、荷物を整理して椹島に下山。あわよくば最終バスに乗ろうと思ったが、途中で完全にあきらめてのんびり下る。
中腹は紅葉しているのだが、赤が少ないのでイマイチ鮮やかさに欠ける。
10/13
朝一のバスで畑薙ダムに戻り、車に乗り換えてまた長い距離を走って白馬に帰る。
お客様は来年のリベンジを誓っていた。
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