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今度、岩岳B.Cのお客さんを八方尾根に案内する予定なので単独で下見に行ってきた。しかし時間とともに天候が悪化し、特にガスが濃くてさっぱり様子がわからない。GPSを持っていたし、ケルンと篠竹の目印があったのでなんとかなったが、八方尾根は雪の季節に視界が悪いと本当に危険だ。過去、ここで何人もの人が白魔の餌食になっている。一番強烈に印象に残っているのは、昭和55年の暮れに起きた逗子開成高校の遭難事故だ。自分が所属していた高校山岳部の顧問の先生の息子さんがこの時に亡くなっている。
他に誰もいない自分だけの世界。久しぶりに己と向き合うことができた。歩いている時、たまに人の声が聞こえるような気がして辺りを見回してしまった。気のせいなのか、自分の頭がイッちゃったのか、それとも先生の息子さんが呼んでいたのだろうか・・