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2007年9月26日 (水)

山小屋について思うこと

20070820072 昭和の頃の山小屋は、それこそ「泊めさせてやる。」「雨風が凌げるんだからありがたく思え。」的な所が多かったんだと思う。宿泊する登山者もそれが当り前だと思って文句も言わず泊っていたと思う。しかし、現代の山小屋は、特に北アルプスでは過剰なまでのサービスで、所によっては下手な旅館よりも充実した時間を過ごすことができる山小屋もある。登山者もそれに伴って段々贅沢な要求をするようになってしまっている。生ビールがないと機嫌が悪くなってしまう人もいる。(俺?) 

建物や施設、食事などのハード面が立派になるのは登山者にとってもありがたいことなのだが、働いている従業員がダメダメで、そのために印象をとても悪くしてしまっている小屋もある。とある山荘では、やはり施設がとても立派なのだが受付のネーちゃんニーちゃんがなんせ無愛想で気分悪い。従業員同士で喋ってる時は笑顔を見せてるのに、客と接する時になると急に昔のソ連の人のようにムスっとした顔・冷たい応対になる。おそらくその小屋は場所柄、何も言わなくても皆宿泊するので殿様商売になり、あーなっちゃうんだろうか。そういえばそこの山荘のご主人を見たことがない。従業員にまかせっきりで教育しないからあーなっちゃうんだろうか。空いてるにもかかわらず部屋はぎゅうぎゅうに詰められるし。 反対に、便所が昔のままの野生的なスタイルで、その便所の香りが客室の方まで漂い、服とか荷物になんとなくその臭いが染み付いてしまい、家に帰ってパッキングを解くとその臭いがほのかにして妙に懐かしくなってしまうヒュッテがあるが、そこは従業員の接客態度が素晴らしく、食事もとても美味しく、全てにおいてお客様側の視点に立った営業を行っていてとても好きな山小屋だ。やはり山小屋の印象というのは、最終的には従業員の“感じ”で決まるのだなあと思う。そしてそれはその山小屋のオーナーのカラー(考え方・方針)でもあるのだなあと思う。

仕事柄、毎年いろんな山小屋に泊る。あくまでも自分の中の個人的なランキングで、しかも偏った山域だが、山小屋ベスト5・ワースト5は確立されている。どこで誰がこの日記を見ているかわからないので公表はできないが。

(本文と写真は関係ありません)

コメント

おおっと、久しぶりに水越節を楽しませてもらいました。基本的に水越さんの文章は面白い。過去のツアーレポートなどを読んでそう思います。
ベスト5、ワースト5が気になりますが、それはツアーのお酒の席で教えてもらおうっと。

K様
ベスト5は公表してもいいかと思いますが、ワーストの方はちょっとまずいかなと思いまして。なんだかんだ言っても山小屋とは持ちつ持たれつの関係なので、ここでは控えたいと思います。こういうのは酒の席で言いたい放題がいいですね。

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