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2010年9月30日 (木)

2010/09/29 苗場山 下見山行

P10007152 湯俣~千丈沢~裏銀座のガイドが悪天候による沢の増水で中止になり、代わりに10月にガイドの予定がある苗場山の下見に行ってきた。この山も初めてだ。
神楽峰からのちょっと荒々しい風貌とは対照的に頂上は広い大地で、池糖がたくさんある楽園のようなところだった。

家に帰ったらびっくりすることがたくさんあった。
まずヒマラヤのダウラギリで雪崩遭難事故が発生して3名が行方不明というニュースが流れていてびっくり。行方不明になってる隊長でガイドの田辺さんは去年、西穂山荘でたまたま一緒になり、お酒を飲みながらヒマラヤの話しをいろいろ聞いた。そして同じく行方不明の本田大輔氏は直接的には面識がないが、同じ白馬在住でバックカントリーの世界で最近活躍していて将来が楽しみな人物。とにかく奇跡を祈りたい。

それから、今週月曜日の新聞に「北鎌沢左俣付近で県警ヘリがザックを発見し、近くにあった衣類から人の胸の一部とみられる骨が見つかった。」という記事があった。多分そうじゃないかなと思ってたら、やはり7月の連休に単独で北鎌に向ったまま行方不明になっていた27歳の男性だった。自分も関係者から「捜索に出てほしい。」と頼まれた経緯があり、とても気になっていた。長い間家族や関係者が探していてたが、ようやく見つかった。

2010年9月15日 (水)

2010/09/13~14 上州武尊山 下見山行

20100911036 登ったことのない上州武尊山。10月にガイドを頼まれてるので下見してきた。
12日に新穂高からそのまま群馬へ直行。
「オグナほたか」というスキー場から上がるコースを登ったのだが、西穂~奥穂とか北鎌尾根とはまた違った種類の大変なコースだった。山の雰囲気も北アとはまるで違う。

20100911027 途中、左右が切り立った戸隠の蟻の戸渡りみたいなところもあったりして侮れない。
団体のパーティだったらかなり時間がかかるだろう。

これでまた百名山を一つゲット!
百名山なんて全然意識してないのだが、いくつ登ったのかちょっと気になったので数えてみたら47座であった。まだ半分もいってない。改めて百名山を達成された方々の、ヒマと財力に敬服。

2010年9月14日 (火)

2010/09/10~12 西穂~ジャンダルム~奥穂ガイド

20100911005 ドタ参Tさんのドタバタ集合劇から始まりKさんの半べそ転びまくり下山で終わるという、なんとも印象深い山行になった。
参加者4名は全員が女性。両手両足に花。寝る時に困った。というのはウソ。
ベテランもいれば山ガールから山女へと発展しつつある活きのいい女性もいたりして、まあとにかく賑やかであった。女はよく喋る。

20100911010肝心の11日がとても天気良く、吹く風も気持ち良くて快適に歩けた。
しかし西穂~間ノ岳間とロバの耳からの下りは相変わらず岩が脆くて緊張させられる。北鎌尾根より嫌な感じ。何事も無くて良かったが。

2010年9月 6日 (月)

2010/09/03~05 立山縦走~剣岳ガイド

20100904022 2週連チャンで剣。
俺の庭。真っ暗な中登ってもへっちゃらです。

お客様は剣というとどうしてもイメージだけが先行してしまい、特にタテバイやヨコバイといった鎖場の難所だけがクローズアップされる。しかし剣において一番気をつけなければならないのは前剣からの下りである。ここは相変わらず岩が脆く、ほとんどの岩が浮いてるような状態。しかも急斜面。ここでの転倒・滑落と落石には十分注意しなければならない。
今回、我々のお客様の一人が頭ぐらいの大きさの岩を落としてしまい、ちょっとヒヤっとした場面があった。登頂した後で気が緩み勝ちの上、疲れが出てくる時間帯。前日のミーティングでもさんざん言ったのだが、現場でももうちょっと声掛けして緊張感を促すようにすれば良かったと反省している。