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2013年11月14日 (木)

2013/10/24~25 恵那山、御嶽山ガイド

今年は台風の当たり年。毎週のようにやってくる。そして今回はなんと27号と28号の2つの台風が近づいてきており、天気図は実に賑やか。一週間前は「あ~あ、絶対中止になるな」と絶望的だったが、幸い動きが遅いためなんとか実施になった。

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昼神温泉の高級ホテルに前泊し、翌日まずは恵那山。やはり朝からしとしとと雨が降っていて、カッパを着てスタート。
紅葉はちょうど見頃で、ガスの切れ間から時折のぞく真っ赤なもみじが良かった。
結局雨は降ったり止んだり、上部は風もあったりして寒々しかった。

2日目は御嶽山。登山口の田の原に到着した時点で既に濃いガスと強い風が吹いていて、この先台風はさらに近づいてくるし、昨日に比べてこちらの方が標高が高いし、途中から森林限界超えるし、10月も下旬で気温も低いし、ということで自分の中では最初から途中撤退を考えていた。案の定、7合目森林限界を越えたところでさらに風が強くなり、時々バランスを崩す人もいる。
8合目まで来たところで自分は撤退を提案したのだが、そのままさらに進んでしまった。そこまで無理をする理由は何もないのに、とりあえず行けるところまで行こうということで。
一口水のあたりから一人遅れる方が出た。一度止まって様子を見たが本人はまだ大丈夫だということでそのまま9合目をめざした。その後雨が強くなり、避難小屋に入ったところで全員撤退を宣言する。
その遅れた方は避難小屋の中で震えながら行動食を食べている。明らかに低体温症の始まりだ。研修会で、年齢が高い人ほど寒さを感じにくくなり、気がついたら意識障害が始まっているということがよくあると教わったことがある。
今回は気温10℃以下、降雨、そして風速10m/s以上の風という、まさに低体温症になる条件が3拍子揃っていた。やはり8合目で撤退すべきだったと思う。自分は大丈夫でもお客さんはどうなのか。あくまでもお客さん目線で考えなくてはダメだよな。低体温症は突然来る。
そして何のためにガイドがいるのか。こういう厳しい状況の時こそガイドの的確な判断が必要なのに、それに従ってもらえないというのは非常にまずい。あってはならんと思う。

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