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「暴落」、「破綻」、「ひき逃げ」といった文字が躍り、不況感・閉塞感が色濃く漂う今日この頃だが季節だけは着実に進んでいる。白馬山麓はすっかり紅葉し、家の周りの木々も綺麗に色付いた。今年はまた熊の出没が多く、連日のように役場から熊出没情報の有線放送が流れている。ここ10日ばかり天気の良い日が続いており、昼間はポカポカと暖かい。山の稜線もまだ全然雪は積もってないようだ。
岩岳スキースクールでは来期に向けた仕込み作業が本格化しており、自分は昨年同様バックカントリーの担当になったのでレッスンメニューやツアーの検討など連夜の打合せでなかなか忙しい。ツアー以外の部分はほぼ決定してウェブサイトにもアップされたのでチェックしてみてほしい。スキースクールなので、他のガイドツアー主体のところとは違って”レッスン”に主眼を置いている。特に滑りそのもののレベルアップだ。これから山スキーを始めてみたいという方や初心者、或いは深雪や悪雪の滑りを極めたいという方にはぜひ来ていただきたい。今年からはゲレンデ内に限るがテレマークのレッスンも受け付ける。
11月の立山初滑りツアーまであと1ヶ月。いや、第一弾はもう1ヶ月を切っている。全然雪が降らないので心配だが実施は決定しているので皆様の参加をお待ちしております。
この日程は当初仙人池に行く予定だったがお客さん集まらず、代わりにこのプライベートガイドになった。実は先日の戸隠ガイドの後に一度計画していたのだが、その時は天気が悪くて中止になってしまった。しかしお客様がどうしても行きたいということで直前に決まった。
直前だったし3連休ということで完全予約制の高谷池ヒュッテに電話したら案の定「全くもって満員です。」と断られ、今回はテント泊になった。まあぎゅうぎゅう詰めの小屋よりテントの方が気楽でいいだろうと思ってテント場に着いて唖然。昼前だというのにテント場のスペースには既にぎっしりとテントが張られ、「ひぇ~、どこにも張るところないじゃん。」と焦りながら場所を探す。どうにか猫の額ほどのスペースを見つけて半ば強引に張る。都会の住宅地のように窓を開けるとすぐ手の届くところに隣の家の壁があるっていう感じで、テントとテントの間はほとんど隙間がなく、通行するのも一苦労。隣の声も筒抜け。誰かが数えたようだが、先着順30張と言われているテント場に、なんと60張ほどのテントがあったようだ。
翌朝はだいぶ冷え込んでテントのフライは真っ白。外に出しておいた水が半分凍っていた。山小屋だと混んでると部屋の中が暑くなったりするが、テントはいくら混雑してようと寒いものは寒い。しかし寒いけど天気は申し分ない。午前9時を過ぎると霜柱などが融け始め、登山道はグチャグチャにぬかるむ。これにはだいぶ参った。冬の丹沢を思い出した。
紅葉は上の方は終わりで中腹が見頃だった。
人と泥と紅葉の山行であった。