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2008年11月28日 (金)

2008/11/27 爺ケ岳南尾根(J.Pまで)ガイド

日帰りという条件で爺ケ岳に行ってきた。積雪のため柏原新道はもう通行できないのでケルン手前から冬期ルートの南尾根に入ったのだが、先日の連休の時に入ったトレースはその後の降雪でほとんど消えていてラッセルになった。そのため登りに時間がかかり、ジャンクションピークで時間切れになってしまった。しかし我々以外は誰もいない静かな山を満喫できた。翌日(今日)は浅間山の近くの黒斑山に行く予定だったが、朝から雨がじゃんじゃん降ってたので中止した。

20081127_9 登山口からちょっと行ったところで熊の足跡有り。まだ寝てないようだ。リンリンうるさい熊鈴は持ってなかったので、一応笛を鳴らした。






20081127_15 積雪はスノーシューを履いてくるぶしぐらい。時々スネぐらいまで潜った。やはりスノーシューは斜面が急になると苦しい。わかんの方が万能でいい。久しぶりに大汗かいた。






20081127_25ジャンクションピークより爺ケ岳南峰。積雪期はここでテントを張って1泊して次の日アタックというのが通例。ゴールデンウィークの頃などは夏の柏原新道より 早い時間で日帰り往復できることもある。


20081127_35ジャンクションピークより針ノ木岳。思ったより天気が良く、風がなければポカポカと暖かかった。



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種池山荘遠望。まだほとんど埋まってないように見える。

2008年11月25日 (火)

2008/11/22~24 立山B.Cガイド

20081115_23 誰もが歓喜の雄叫びをあげたくなるような初日、誰もが外に出たくなくなる2日目、誰もが朝起きて外見たら「えっ!?天気いいじゃん」と以外そうな声をあげる3日目。そんな3連休の立山であった。

立山は先週からの降雪で様子がまったく変わり、昨年ほどではないけどグッドコンディション。初日は室堂に着いて外に出たらほんとに誰もがいっきに気分が盛り上がった。はやる心を落ち着かせ、とりあえず雷鳥荘でチェックイン。不要な荷物を置いてノートラックの斜面めざしてハイクアップ。そしていよいよ1本目。あれ~、なんだかばらばらのぎこちない滑り。新車の板で初めて滑ったので全く感覚がわからず情けない滑りを披露してしまった。準指導員の資格をお持ちのお客様からも「足開いてどうしちゃったんですか。いつもと全然違う滑りでしたよ。」と言われる始末。その次はまあまあまともな滑りができたが。

2日目。予想していたが朝からガスガス。雪も降ってる。ゆっくり朝食後、ゆっくり準備をしてとりあえず外に出てみる。いっきにやる気ゼロ。それでもキャンプ場まで滑ってみようとドロップしたが、視界数メートルの中では斜面の様子や斜度がわからず、自分が動いてるのか止まってるのかもわからず、平衡感覚が狂って酔ったような感じになってしまう。全くスキーにならないのでビーコン探査を少しやって宿に帰る。昼過ぎに少し視界が良くなったので再び外に出て大走り方面の斜面に向うが、途中からまたガスが濃くなって風も出てきたのでちょっと滑って引き返す。その後はあきらめて酒。

3日目。最初の予報では最悪だったが、朝起きたら青空。前日と同じようにゆっくりと朝食に行ったらほとんどの人が食べ終わっていてうちらは最後の方。玄関では出かける準備の人達でごった返して殺気だっている。我々も雷鳥沢めざして最初の1本。うーん、やはり視界がいいと楽しい。当り前だが。雷鳥沢も気持ち良かった。やっと新車の特長を生かした納得の滑りができた。もう1本行きたいところだったが急速に雲行きが怪しくなってきたので早々に退散。立山祭り終了。

初日、扇沢で富山県警の山岳警備隊の人達がどやどやとトロリーバスに乗っていくので最初は「室堂の派出所に詰めるのかな。富山側の道路が通行止だからわざわざ長野県側から入るんだ。ご苦労さんだなあ。」と思っていたのだが、カラーのT川氏から「〇〇〇ア〇〇ン〇〇ーのお客さんが昨日から行方不明なんだって。室堂山荘合流のはずだったんだけど着いてないんだって。」という話しを聞き、そのために警備隊が室堂に向ったんだと納得。その後、室堂山荘から50mのところで凍死していたという情報が流れてくる。同じ白馬のガイド会社で、研修会などで一緒になったりして仲間意識のあるメンバーのお客さんだったということでなんともやりきれない気持ちになる。雷鳥荘のご主人曰く、21日の金曜日はすごい風と雪とガスで全くホワイトアウトだったそうだ。

2008年11月21日 (金)

強制的

20081121004 雪が降る前までは間違いなくまだ枝にぶら下がってた葉が、湿った重い雪のせいで全部落ちてしまった。なんとも哀れな感じ。まだ冬の準備ができてないのに無理やり裸にされてしまった。強姦のような雪。

2008年11月20日 (木)

中雪

Imgp0018 今回の初雪は思ったより降った。20cmぐらい積もっただろうか。街もすっかり雪化粧。
五竜のスキー場は明日からオープンするそうだ。八方も土曜日からゴンドラを動かすらしい。今度の週末はわざわざ立山まで行かなくてもそこら辺で十分楽しめそう。

2008年11月19日 (水)

初雪

20081119009 朝起きたら真っ白。初雪だ。いきなりけっこう激しい降り方。湿った雪なので木の枝や電線に雪が付着して重そうに垂れ下がっている。

午前中は車2台分のタイヤ交換と除雪機の準備に追われてバタバタ。いつもぎりぎりまでタイヤ交換しないのだが、今回ばかりはちょっとヤバそうだし、週末は扇沢まで行かなくてはならないので仕方なく交換した。

立山が気になるので室堂のライブカメラを見たら雪が付着してるのかガスってるのかなんだか全然様子がわからん。気温が-15℃と書いてあったので超寒そう。

俺の嫌いなモノトーンの季節に入った。

2008年11月16日 (日)

2008/11/15~16 立山B.Cガイド

20081109 やはりまだ雪が少なかった~。滑れるところが限られていた。今日は朝から湿った雪が降っていて視界も不良。けっこうびちょびちょになってしまった。それでもまあ第一弾としてはまずまずだったと思う。今週は白馬でも雪マークが出ているので今度の連休の立山はバッチリかな?また相当混雑しそうだ。

2008年11月14日 (金)

小春日和

20081114004 自宅前の川原から五竜岳。
なんかいつも同じような写真で飽きてくるなあ。かといってどこかに出かけて写真を撮ってくるという暇もないし。


3日間ぐらいポカポカと暖かい小春日和が続いた。けどそれも明日でおしまいのようだ。日曜日は天気が崩れるらしい。明日から立山B.Cなのだが、どうなることやら。雪はだいぶ融けてしまったようだ。滑るところあるのかなー。

2008年11月11日 (火)

青鬼

白馬村のはずれに青鬼という集落がある。「あおに」と読む。昔ながらの伝統的な農村風景が広がり、石碑が点在し、そして周囲に広がる棚田は日本の棚田百選にも選ばれている。いつも通っている森上の整骨院から近いので帰りに寄って晩秋の風景を撮影してみた。

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20081111024 集落からは北アルプスの眺めが良い。



20081111041 田んぼの畦のそこかしこに石仏が点在する。



20081111058 棚田の向こうに五竜岳。








20081111072民家が十数軒あり、かつてはどの家も茅葺屋根だったようだが、今はトタンで囲われてしまっている。ちょっと残念。


20081111078 昭和初期まで使われていたという水力を利用した米搗き(精米)の道具。その名も「ガッタリ」。水が溜まると重さでガッタンと下がって水が流れ、反対側にある石臼の重さでまた上に上がる。その時にその下にある米を搗くという仕組。けっこう大きな音がしてビビる。

20081111084 木製の電柱に傘付の裸電球。なんともレトロ。








20081111089 青鬼から下っていく途中で。お決まりの白馬三山。

2008年11月 5日 (水)

今朝は真っ白

朝起きたら辺りは濃い霧で真っ白。秋になるとこういう現象が起きるのだが、こんな日は必ず素晴らしい天気になる。ということで、朝飯を食う前にサクっと写真撮影に行ってきた。

20081105009_2 ←まずは和田野の森を抜けて黒菱林道を上がってみる。思った通りちょっと標高が上がったら抜けるような青空。林道は途中のゲートが閉まってたので仕方なくちょっと歩いて咲花ゲレンデの途中の開けたところから下を見下ろす。白馬の街にはまだ霧が溜まっていた。

200811050192_2 ←上とほぼ同じ場所で撮影。白馬の紅葉もそろそろ終わりに近いかな。








20081105034_3←次は猿倉方面に向う。途中、二股の発電所前の松川の橋から撮影。左から唐松岳、不帰Ⅲ峰(3つのコブ)、不帰Ⅱ峰(台形)。


200811050422_2←途中で真っ赤な葉っぱを発見。車を停めて撮影。



200811050552_3←中山沢付近で撮影。木々の冬支度。




20081105059_2←上とほぼ同じ位置から岩岳の方を撮影。黄金色のカラマツ。



20081105073_3←猿倉のちょっと手前で撮影。白馬岳と代掻き馬。

2008年11月 4日 (火)

2008/11/01~03 黒戸尾根~甲斐駒・仙丈ガイド

20081102久しぶりの黒戸尾根。相変わらず信仰登山の名残が色濃く、歴史ある石碑や剣などが出迎えてくれた。天気も良く、涼しくて実に快適な登山であった。雪は五合目より下の刃渡り付近から現れ、七丈小屋から先はアイゼンを着けて登った。アイゼン無しでも登れたが、これから冬山も目指そうというお客様のトレーニングのつもりでアイゼンを装着してもらった。

2002年の同時期にもここを訪れているが、その時から変わった点があり、一つは五合目にあった小屋が完全に解体されてなくなっていたこと。2002年の時は傾いていたけどまだちゃんと建っていて、非常時や冬などには使えそうであった。もう一つは八合目御来迎場の石の鳥居が壊れて桁がなくなって柱だけが残っていたことである。雷がヒットした衝撃で壊れたのであろうか。

写真の石碑はその鳥居のすぐ脇にあるものだが、「大日大聖不動明王」と刻まれている。かなり大きな石だがこれはどうやって建てたのだろうか。とてもじゃないが人間が背負える重さではないし、かなり昔のものなのでヘリで運んだなんてことはあり得ないだろうし。とすればやはり石は現地調達で、その場で人間が彫ったのだろうか。こんな大きな石碑はあまりないが、小さいものは至るところにあり、昔の人の信仰パワーをひしひしと感じる。そう言えば2002年の時の記録に「今度は自分も石碑を担いで信仰登山しよう。」と書いたが、その後着々と準備を進め、そしていよいよ今回の登山の時にはその石碑を持っていこうと思っていたのだが、残念ながらもうちょっとというところで石碑の製作が間に合わなかった。というのはウソ。