岩岳S.S役員の慰安旅行ということで4/12~13の一泊二日で石川県に行ってきた。当初は海外が計画されてたが震災で即中止。ささやかにこじんまりと近場で済ますことになった。プランは企画担当に完全お任せ。
白馬を朝7時に出たのだが、出発してすぐ缶ビールが登場して朝から酔う。ところがほどなく栄村の方でまた大きな地震があり、白馬でもけっこう揺れたという情報が入り、慌てて皆家に電話したりして酔いがさめる。しかし白馬ではたいしたことないということでほっとする。
最初に兼六園に行き、今シーズン初めて桜を観た。まだ五分咲きだったが池に映えて綺麗だった。
金沢市内で有名だという餃子店でお昼。意気込んで注文し過ぎたため超腹いっぱいになり、その後胸焼け。
夕方、片山津温泉の旅館に到着して風呂に直行。海水並みにしょっぱい温泉で、切り傷があるとしみる。
夜の宴は餃子の影響大でほとんど食欲がなく、飲んでばかり。2次会は外に出て、終盤になってようやっと食べる気になり、酔った勢いで焼肉なんか食べたらまた胸焼け気味になる。
翌朝の朝食はバイキング。バイキングだといつも欲張って取り過ぎるのだが、今回はかなり抑え気味にする。
2日目の最初は小松空港見学。前日も戦闘機が離発着の訓練をやってたので期待してたがタイミングが合わず。毎年よく岩岳に来てレッスンを受ける防衛省スキークラブの方に小松の航空自衛隊の見学をお願いしたら「今こういう事態なので・・・」ということで断られてしまった。当り前か。
その次は松井秀喜記念館。松井は足のサイズが29cmもあるということに驚き、結婚してたということを初めて知る。
そこから富山の氷見に移動。北陸道は海岸の近くを通ってるのだが、「この間のような津波が来たら間違いなくここは飲み込まれるだろうな。」みたいな話題ばかり。
氷見の漁港近くで寿司を堪能。当然ビールを飲みながら。ここでも意気込んでちょいと食べ過ぎる。
途中で土産などを買いながら糸魚川まで帰ってきたところで夕方。「じゃあ最後に何か食ってから白馬に帰って解散しよう。」ということで「銭形」という和食やさんに入る。「食べすぎだからさっぱりと蕎麦を食べよう。」ということで入ったのに、結局頼んだのはとんかつ。当然ここでもビールを飲みながら。食欲ないなあと思ってたけど、いざとんかつが出てきたら急に食べたくなる。不思議なもんだ。当然その後胸焼け。俺は食べなかったが、他の人は最後にうどんでしめてた。よく食えるなあ。
無事白馬に帰着。食べ過ぎ飲み過ぎで内臓が疲労した旅であった。
今回はロングルートなので、できるだけ早く出発したかったのだが、当てにしていた栂池のゴンドラ&ロープウェイが運休中で、仕方なく朝一番のリフトを4本乗り継いで栂ノ森へ。林道に出てハイクアップ開始。林道は圧雪車が入ってたので快適だったが、成城小屋からラッセル。やはりいつもより時間がかかり、天狗原着がちょっと遅くなってしまった。ここで判断を迫られる。
前日までけっこうな量の雪が降ったので「雪が深くて天狗原から先には進めないだろう。」と思ってたのだが、以外に潜らないし、天気もまあまあだし、スキーが走る雪質だし、ということで予定通り風吹大池方面に行くことにする。
唐松沢は谷底に下りないように注意しながら滑走。北向きの斜面なので所々で美味しいパウダーをいただく。
唐松沢1700m付近から風吹大池までの登り返しが意外と長くて疲れた。シールの裏がダンゴになったり、プチラッセルがあったり、風がなくなって暑くなったりと大変で時間を食ってしまった。
風吹大池到着が予定より遅くなり、ここでまた判断を迫られる。
この先の雪質と、雪崩と、お客様の足並みを勘案して横前倉山に登るのは諦め、風吹山荘からそのまま滑走に入る。GPSを見ながら慎重にルートを選び、登山口に至る小尾根にうまいこと乗り上げ、林道をショートカットしながら滑って橋を渡って再びシールを装着して40分ほど登り返し、また林道~車道を滑っていい加減ヘロヘロになる頃、なんとか無事来馬の除雪終了地点にたどり着いた。18時であった。日没にぎりぎり間に合った。
前日の夕方からけっこうな雪が降り、「こりゃヤバいかなあ。」と心配していたのだが、案の定ラッセル地獄。幅広のファットスキーでも膝までの厳しいラッセル。もちろん我々の他に誰もおらず、頂上まで行くのは到底無理。14時頃まで登ったところであきらめて滑走に入る。「ラッセルから開放されてやっと楽になる。」と思ったら下りでも傾斜が落ちると潜って滑らずラッセルになってしまう。おまけに美味しそうな谷筋のオープンバーンは大きいデブリが出ていて雪崩の危険性大だったので、仕方なく登ってきた尾根筋の、日射の影響を受けた面白くない雪質の斜面を滑る。なんせ一日ラッセルに終始してくたびれた。
最初、登り口の大草連という集落まで車でアプローチできるのか不安だった。
この集落はいかにも小谷村の山奥の集落という感じで、本当に雪が深く、人の気配はない。冬だけは山を下りて麓で暮らしていると思われる。でも道路はちゃんと除雪してあったのでなんとか車で入れた。