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2007年12月28日 (金)

大雪の気配

1980122818pm 写真の天気図は、今から27年前(昭和55年)の今日の天気図である。当時中学3年生だった自分は受験勉強そっちのけで毎日天気図を書いていた。その年のクリスマス頃から始まった強い冬型の気圧配置は、26~27日頃に一旦弱まったものの、その後再び強烈な冬型になり、いわゆる「五六豪雪」につながった。そして、その時八方尾根から唐松岳を目指して登山中だった神奈川県の逗子開成高校山岳部が、天候急変による道迷いで、顧問の先生1名、部員5名の計6名全員が亡くなるという痛ましい遭難事故が起きている。

その時の天気図を克明に記録していたということと、その遭難事故で亡くなった1年生部員の父親が、4ヵ月後に自分が入学した高校の山岳部の顧問の先生だったということで、自分としては何か因縁めいた、強烈に印象に残っている事故である。

今、白馬では雨が降っている。低気圧が通過中である。そしてこの低気圧の通過後、最強クラスの寒波が押し寄せてくる予報だ。予想天気図も写真の天気図とよく似ている。年末年始は除雪作業が大変になりそうで今から憂鬱だ。

2007年12月23日 (日)

2007/12/21~22 北八ヶ岳ガイド

200712220132 当初、赤岳に登る予定だったが、お客様のコンディションにより急遽、縞枯山荘~雨池~麦草峠~五辻~ピラタスロープウェイのコースに変更。全てスノーシューで行動したが、雪山初心者にはとても最適なコースだ。こんな風景の中を歩けば、人生に疲れ気味の人でもきっと元気が出ることだろう。よく中高年の女性達が使う言葉「心の洗濯ができました。」ってやつ。

天ぷらのような樹氷のツリーがとても美しかった。いつ降ったのかわからないが、かなり湿った雪が降ったのだろう。

2007年12月20日 (木)

五竜でスキー

20071220_3 午前中時間が空いたので五竜でスキーしてきた。本当は昨日行こうと思ったのだが、ガスが濃そうだったので止めて今日にした。

朝からけっこう激しく雪が降ってたので、「こりゃパフパフかな~。」と期待して上に上がったら、今日もガスが濃かった。パフパフなのはいいが、斜面がよく見えず、結局あんまり楽しめなかった。途中でまた腰がギクっていきそうになったので、無理をせず、安全第一で早々にレストハウスに退散。(ジジくさ!) 上のゲレンデは寒いので、その後は下で適当に滑って昼頃終了。

今シーズンの白馬は今のところ順調に雪が積もってる。岩岳も無事に今週末から営業開始できるようだ。

2007年12月17日 (月)

2007/12/15~16 忘年会山行

200712150273 忘年会山行ということで、今年は百名山の深田久弥が亡くなった場所で有名な山梨県の茅ケ岳に登った。すっかり葉を落とした雑木林が、抜けるような青空のもとで光り輝いていた。カサコソと落ち葉を踏みしめながら登る冬枯れの山は大好きである。頂上からよく見えるはずの南アルプスや八ヶ岳はすっかりと雪雲に覆われており、昼頃には我々がいる茅ケ岳でも雪が舞った。

下山後、清里の宴会場に移動。忘年会にふさわしく、朝起きた時には夕べ何を喋ったか、どういう行動をしたか全て忘れてしまってるほど飲んだ。

2007年12月10日 (月)

葉山

200712081282_4 この時期、山関係のお仕事はけっこう 暇なので、週末は実家がある神奈川県の葉山町に行ってきた。日曜日は朝からすっきりと晴れ上がったので森戸海岸まで散歩に行った。ポカポカと陽射しが暖かく、シャツ1枚だけでも全然大丈夫。波も穏やかで、ヨットやウインドサーフィンが気持ち良さそう。森戸神社の裏、石原裕次郎の碑があるところからは江ノ島や富士山もよく見えた。

ボーっと海を眺めていると気持ちが穏やかになり、精神が安定するような気がする。雪山をボーっと見ててもこうは行かない。逆になぜだか緊張してきてしまう。寒い白馬に帰るのが嫌になってしまった。

2007年12月 5日 (水)

あー悲しい・・・

2007_0113_19 母校、関東学院大学ラグビー部が例の大麻事件で危機に陥っている。事件の拡大で、ついに春口監督が辞任してしまった。さらに、捜査の結果次第では廃部の可能性もあるらしい。「『雑草』がつかんだ日本一」だったのに、「雑草から大麻ですか」とか「とにかく草が好きな大学ですね」なんて言われちゃってるし・・・

あー、なんてことだ。もしかしたら、もうあの水色のジャージが見れなくなってしまうかもしれない。冬の楽しみがなくなってしまう・・・

2007年12月 3日 (月)

2007/12/01 乾徳山取材山行

200712011173 auの「山と写真ガイド」の取材のため山梨県甲州市にある乾徳山に行ってきた。標高2031mのこの山は、登るにつれ植林された針葉樹林、カラマツ林、素敵な雑木林、草原、岩場、そして素晴らしい眺望と、次々に変化して飽きない。東京方面からも日帰りで登れるし、とっても面白くていい山だ。特に山頂付近一帯の岩場は強烈なアクセントを与えており、なにげに難易度が高めの鎖場があったりして槍・穂高方面に行ったことがない人だとビビるところだろう。

登山口の「徳和」という集落がこれまたなんとも味わい深くていい。途中、山梨県の文化財に指定されている旧坂本家住宅という古民家があるが、他の民家も昔ながらの農家の家という感じで、縁側(しかも濡れ縁)があり、白菜や柿が干され、そして未だに薪のお風呂がある。夕方、日没寸前に下山してきたら、お婆さんがお風呂を沸かすために薪に火をつけ、煙が立ち昇っていた。そして集落のあちこちにはやさしい顔のお地蔵様があり、山裾には山の神様を祀る小さな祠がある。昭和初期を思わせるような、なんとも言えない懐かしさが漂うこの佇まいは、旧坂本家住宅ばかりでなく、この集落全体を文化財に指定したくなってしまう。