大雪の気配
写真の天気図は、今から27年前(昭和55年)の今日の天気図である。当時中学3年生だった自分は受験勉強そっちのけで毎日天気図を書いていた。その年のクリスマス頃から始まった強い冬型の気圧配置は、26~27日頃に一旦弱まったものの、その後再び強烈な冬型になり、いわゆる「五六豪雪」につながった。そして、その時八方尾根から唐松岳を目指して登山中だった神奈川県の逗子開成高校山岳部が、天候急変による道迷いで、顧問の先生1名、部員5名の計6名全員が亡くなるという痛ましい遭難事故が起きている。
その時の天気図を克明に記録していたということと、その遭難事故で亡くなった1年生部員の父親が、4ヵ月後に自分が入学した高校の山岳部の顧問の先生だったということで、自分としては何か因縁めいた、強烈に印象に残っている事故である。
今、白馬では雨が降っている。低気圧が通過中である。そしてこの低気圧の通過後、最強クラスの寒波が押し寄せてくる予報だ。予想天気図も写真の天気図とよく似ている。年末年始は除雪作業が大変になりそうで今から憂鬱だ。