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2011年8月29日 (月)

2011/08/28~29 笛吹川ヌク沢左俣沢登りガイド

20110829009 このところ関東地方などでゲリラ豪雨が多発していたので心配してたのだが、案の定山梨の方でも降ったようで沢の水が多かった。
写真は中流域にある「幻の滝」とも言われてきた200m大滝。増水気味でけっこう水を浴びるし、先行パーティの順番待ちで体が冷えたのでカッパを着て登った。中段は完全にシャワークライミングになりそうで、真夏の太陽が降り注ぐ中だったら突っ込んだろうが、今回は曇り空で気温もそれほど高くなく、お客様の気力も考慮して左側の灌木帯に逃げた。

20110829012天気の良い時だったら爽快なクライミングになりそうなロケーション。

なんとなく下りの戸渡尾根の方が疲れてしまった。

2011年8月24日 (水)

2011/08/23~24 爺ケ岳~鹿島槍ケ岳ガイド

20110824016 1日目、出発時は大雨警報も出るほどの激しい降り方で「こりゃ中止かなあ。」と思うほどだったが、出発を遅らせたのが当たってその後雨は小康状態になり、予定通り柏原新道~種池~爺ケ岳~冷池山荘の行程をこなす。前夜はちゃんと寝てるので皆元気。


201108240062日目、雨は上がって御来光が見られた。
高曇りで視界良好だったのでかなり遠くの山まで見ることができ、鹿島槍南峰までの往復ではお客様もとても喜んでいた。雷鳥も何回か見られた。
赤岩尾根の下りは相変わらず気が抜けない。 慎重に下り、林道を歩いて無事下山。ここ最近の天候状態からすると今回はちょうどまあまあの時に当ったようでラッキーだった。

2011年8月21日 (日)

2011/08/18~20 栂池~白馬岳~蓮華温泉ガイド

20110818012 こっち方面の山は冬のB.C以来。ましてや夏は久しぶり。
秋雨前線が南下中で、昼頃からこの辺にさしかかるような予報。出発時はまだ曇りだったが、登るにつれ時折霧雨が降るようになってきた。そしてこの日は雷がくる確率が高かったので、出発の時から「早く行かなきゃ」という心理状態になっていたと思う。しかしそこでペースを早めようもんなら途端にお客様の息が上がり、バテバテになりかねないのでいつものようにゆっくりゆっくり歩く。

20110818014 白馬大池のハクサンコザクラはまだ咲いていた。
霧雨が降ったりパーっと明るくなって陽射しが出たりを繰り返していたが、船越ノ頭を越え小蓮華岳を通過する頃ついに雷鳴が轟いた。雨も止むことがなくなり、「雷が近づいてきたらどこに避難しようか」を常に気にしながら進む。お客様には申し訳ないが、少しペースを早め、休憩の頻度も少なくして急いでもらう。
三国境から白馬岳頂上への最後の登りにさしかかる頃からは冷たい雨が本降りになり、「頼むから雷さん近づいてこないでくれ!もうちょっと待ってて!」と念じながら登る。皆夜行の寝不足も重なってかなり辛そうだったが、なんとか無事頂上に立ち、白馬山荘に転がり込む。

過去何度か雷では危険な目に遭っているので今回も少し早く歩いてもらったが、途端に「今日苦しかったのはペースが速かったからじゃ。」と文句が来る。皆の安全のためにペースを早めたのだが、なかなか理解してもらえない。場合によっては早く歩かないといけない時もあるのである。ヨーロッパなどでは【スピード=安全】という概念が確立されてるようだが、日本ではまだまだである。

夜行で来ていきなり標高1500mぐらいのところからスタートしてその日のうちに3000m級の山まで登るという日程の組み方も問題あるだろうが、基本的に体力不足の方が多いように思う。特に中高年層。高齢になればなるほど日頃のトレーニングが大事になってくると思うのだが、聞くと「山に登るのは3ヶ月ぶり。北アルプスは今シーズン初めて。」とかいう方がけっこういる。完全にナメてる。週に1回、近場の山でも行ければ最高だが、それができなければせめて1ヶ月に1回は山に行き、そして日頃は歩いたり走ったりというトレーニングが必要ではなかろうか。それもただ歩くだけではだめで、早く歩いたり重い荷物を背負ったり階段を上り下りしたりして心拍数を上げなければ効果が上がらない。地味だがヒンズースクワットなどで膝の廻りの筋肉を強化したり、近場の山に行く時はタイムを決めて登ったり、ペットボトルの水をたくさん入れてザックを重くしたりといった地道な努力が必要ではなかろうか。

先日のジャンダルムに参加されたお客様の一人は、きちんとトレーニングして準備して体調を整えてきたので歩きに余裕があり、技術力を要する岩場などでも余裕が出て、その結果安全につながっていた。体力があれば多少の技術不足を補うことができる部分も多いと思う。

昔から登山は「一に体力、二に体力、三に技術、四に装備」と言われてきた。昔取った杵柄は効かない。昔のイメージだけで山に行けば事故る。今現在の自分の体力、精神力を冷静に見極め、それに合った登山をしないと事故る。

ちょっとストイック的だが、最近のファション優先の軽いノリでやってくる若い人達や、相変わらず多い中高年層の事故に対し警鐘を鳴らす意味で書かせてもらった。
独断と偏見もあるだろうが、所詮「登山はつまるところ個人の趣味である」ということでお許し願いたい。

20110818016 ちなみに白馬山荘に泊った翌日以降は雪倉岳~朝日小屋泊、朝日岳~五輪尾根~蓮華温泉下山という予定だったが、悪天候のため朝日岳方面は中止して白馬大池から直接蓮華温泉に下って泊り、ゆっくりと温泉三昧してきた。
蓮華温泉はいつも4月上旬にバックカントリーツアーで来るのだが、周囲の様子や雰囲気がまるっきり違うのでびっくりする。

2011年8月16日 (火)

2011/08/15~16 西穂~焼岳ガイド

20110813005 西穂には一昨日も行ったような気がするが・・・まあいいか。
朝一のロープウェイで西穂山荘へ。そこから西穂山頂までの登りでは、ちょうど下ってくる人達と時間帯が重なってすれ違いが困難。とてもアブナイと思った。下りの途中で雨が降ってきて岩が濡れ、とてもアブナイと思った。前回のジャンダルムの時よりも神経が消耗した。

20110813006 翌日は焼岳を越えて中ノ湯に下山。
西穂山荘から焼岳小屋までの道は歩きにくい。危険箇所はないのだが、藪っぽくてぬかるみが多いし、途中に目立った目標物となるピークなどもないし。この日はたまたまガスってて展望がなかったし。
とりあえず無事下山。ちょっと疲労気味だなあ。

2011年8月14日 (日)

2011/08/12~14 西穂~ジャンダルム~奥穂ガイド

20110813023 天候に恵まれ、事故もなく行ってこられた。でも相変わらず気の抜けないルートだ。
下山の白出沢も気が抜けない。左側が切れ落ちた廊下状のところでお客様が転倒。「あー、やっちゃったか」と一瞬肝を冷やしたが間一髪セーフだった。

2011年8月 7日 (日)

2011/08/04~07 剣岳ガイド2連ちゃん

20110805003 8/4 晴れ
朝3時過ぎに家を出て、5時半頃立山駅でお客様と合流。この日は室堂から別山乗越を越えて昼頃剣沢小屋着。午後は飲む。


20110805005_2 8/5 晴れ
朝3時15分に出発。空は満天の星。この日は最高の天気だった。やっと夏が戻ってきたような感じ。おかげで順調に剣岳登頂。お客様も大満足の様子。
剣沢小屋に戻ってお昼を食べた後、お客様と別れ、自分はいったん雷鳥平に下って今度は一ノ越山荘に向う。夕方次のお客様と合流。



20110805009 8/6 雨
昨日とは打って変わって朝から雨模様の天候。カッパ着用。雄山、真砂岳、別山と立山を縦走して昼過ぎに再び剣沢小屋に入る。夕方には雨は上がり、剣も姿を見せた。


201108050288/7 晴れ
今日も朝3時過ぎに出発。夜中に雨が降ったため岩が濡れてて難易度が上がったが、今回も無事に登頂。昼に剣沢小屋に戻って昼食後、お客様を室堂のロッジ立山連峰まで送り届けて業務終了。帰宅。長い4日間であった。


※写真と文章は合ってません。

2011年8月 2日 (火)

2011/08/02 奥多摩・水根沢ガイド

20110802004 夏の沢登りは気持ちいいね。

沢を登ってる時間よりも行き帰りの車の運転の方が圧倒的に長かった。