今日は個人ガイドでハクノリ。
それにしても最近よくハクノリに行ってるような気がする。ハクノリに通勤してるような感覚ですな。
朝から雨。中止にしようかどうしようか時間を過ごすうちに10時になり、この後午後からは天気が良くなるということだったのでとりあえず上に上がる。するとみるみるうちに晴れてきてくれた。
ダッシュで天狗原まで上り、そしてハクノリの最後の斜面まで来たら今度は雪交りのビュービューの風。斜面もカチカチ。前日に30cmもの雪が降ったと聞いてたが、ほとんど吹き飛ばされてる。
寒いのですぐに滑りに入る。さぞかし滑りづらいだろうと思ってたらこれがまた快適。思いのほか楽しめた。
今日からゴールデンウィークに入ったらしいのだが、全くそういう感じのしない閑散とした栂池であった。
毎年恒例の下ノ廊下。
今年も行ってきた。
紅葉はちょっとイマイチのような気がした。一昨年の方が綺麗だった。
朝、黒四ダムを出る時、何人かの知り合いと挨拶を交わす。
やはり紅葉と週末が重なってけっこうな数のパーティがいた。
我々は順調に歩いて阿曽原小屋には16時頃到着。そしたら小屋のオーナーの佐々木さんが興奮気味に遭対無線で交信していて、「作廊谷付近」とか「水没してる」といった言葉が聞こえたので、「誰か落ちましたか?」って聞いたら「9名パーティの1人が100mぐらい落ちた。今警備隊が向っててヘリも来る。」とのこと。我々の後ろを歩いていたパーティだ。よくよく聞いたら、朝挨拶を交わした知り合いの方のパーティだったのでビールもそこそこに手伝いを申し出る。
ちょうどこの日は10月初めに剣沢大滝に向ったまま行方不明になってる方の家族3名(登山経験ない)が、阿曽原小屋に常駐していた警備隊に連れられて十字峡まで行っていたのだが、その帰りの途中で転落事故の知らせが入り、その警備隊は現場に急行してしまったため、家族は通りがかりの一般の登山者に託されて阿曽原に向っていた。
自分は転落したパーティの残り8名と、剣沢大滝の家族を迎えに行ってくれと頼まれたので、一般の人はまず乗れないトロッコ電車で仙人ダムに急行する。普通に歩いたら山越えをして1時間はかかるのだが、ほんの5分でダムに到着。そしたらちょうど8名が下りてきた。自分とは別に先行していたもう1名のお手伝いの方にその8名は任せ、自分はダムの上に出る。ほどなく家族とも合流。トロッコ電車は既に終電時間が過ぎていたのでトンネルの中を歩いて阿曽原に向う。歩いても10分ほどだ。自分も初めて歩いたのだが、トンネルの中は漆黒の闇でかなり暑い。Tシャツ1枚になっても汗が噴出してくる。マジでサウナの中にいるよう。ここがまさしく高熱隧道。
阿曽原小屋に送り届けたところでビールを飲みなおし、酒を飲んで極楽の露天風呂に入ったとさ。
廊下は走ってはいけない。
そして転んでもいけない。