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2007年10月28日 (日)

鎌池の紅葉

2007102810902 今日予定していた戸隠山は人数が集まらず中止にした。

この時期はどうしても紅葉の写真ばかりになってしまうが、今日は昨日までの雨天から一転して晴れ上がったので、また綺麗な紅葉を求めて雨飾山の麓にある鎌池まで行ってみた。とても素晴らしい黒部の紅葉を見てきたばかりだったので「たいしたことないだろう。」と思っていたが、なかなかのもんだった。鎌池周辺の紅葉は既に終盤を迎えて見所がなかったが、鎌池まで行く途中が良かった。

さて、昨日帰ってきたばかりの下ノ廊下だが、今日、十字峡付近で滑落死亡事故があったようだ。我々が行った時は雨で岩が濡れて滑りやすく、緊張を強いられたので、こういう話しを聞くと「あー、我々は無事で良かった。」としみじみ思う。

2007年10月27日 (土)

2007/10/26~27 黒部下ノ廊下ガイド

200710260552 紅葉はバッチリのタイミングだった。天気はダメだった。初日の午前中以外は雨模様の天気。しかし紅葉の素晴らしさの方が上回った。黒部ダムから欅平まで、ずーっと素晴らしかった。この紅葉を見てしまうと、そんじょそこらの紅葉を見ても感動しなくなってしまう。あまりの綺麗さについつい足が止まって写真を撮り、例年より歩くペースが遅くなってしまった。

阿曽原温泉小屋も空いてて良かった。我々を含めて20名いるかいないかの宿泊者。下ノ廊下自体もすれ違う人はまばらで、とても歩きやすかった。サラリーマンには申し訳ないが、やはり平日の方がいい。

2007年10月24日 (水)

霜降

200710240022 去年の日記にも同じような内容のものがあるが、今年も家の周りの木々の紅葉が進んだので自室から撮った写真を載せてしまおう。

今日は二十四節気の一つ「霜降」。牛肉の霜降りみたいだが、「そうこう」と読むらしい。露が冷気によって霜となって降り始める頃。

小春日和のいい天気が続いてる。このまま週末まで続いてくれるといいのだが。

2007年10月22日 (月)

2007/10/21 金峰山取材山行

200710210622 下ノ廊下ツアーは延期したので、日曜日はauのサイト「山と写真ガイド」の取材で奥秩父の金峰山に行ってきた。誠に良い天気で素晴らしい展望に恵まれ、とても快適な山行だった。しかし朝の冷え込みはこの秋一番だったようで、霜柱が立ち、葉っぱは真っ白だった。朝は寒いが、空気がカラっとしているので汗をかかず快適に歩ける。やはり自分は夏山より秋の山の方が断然好きだ。

今回は廻り目平から登ったのだが、あまり人通りもなく、途中ですれ違った登山者から「上の方で熊が出ましたので気をつけてください。」と言われるぐらい静かだったのだが、金峰山の頂上に着いてビックリ。すんごい人混み。ほとんどの人が一番楽なコースである大弛峠から登ってきているようだ。久しぶりに静かな山を満喫していたのだが、一気に興醒めしてしまった。

2007年10月16日 (火)

auの専用サイト「山と写真ガイド」

Monitor06 この間の週末に予定していた黒戸尾根~甲斐駒・仙丈は人数が集まらなかったので中止にした。週末に家にいるのは実に久しぶりのことだ。

山に携帯電話を持っていくのは今や当り前。遭難した時の連絡手段もそのほとんどが携帯電話からという時代。しかし、山の中だと相変わらず電波がつながりにくく、「もしもし、今槍の頂上なの!天・・最高な・・・・風・・・の。これ・・上高・に下・・ま-す!」というように断続して何言ってんだかよくわからない、みたいな事が多々ある。「ドコモは通じてるのにauはだめだ。」という話題も多い。

ところで、auには専用サービス「EZガイドマップ」というのがあり、その中に「山と写真ガイド」というサイトがある。今年の夏前から開始されたばかりのサービスなのだが、山と渓谷や岳人などでも取り上げられていたのでご存知の方もいるかと思う。
これは簡単に言うと、サイト内から自分の希望する登山コースの地図をあらかじめ携帯にダウンロードしておき、実際その山に行った時、その携帯が持っているGPS機能とダウンロードした地図を使いながらカーナビのような感覚で登山ができるというもの。単独で不安な時や初心者同士で山に行く時、視界が悪い時、また地図を読むのが苦手な方には強い味方になりそうだ。
実は、サイト内の「登山ガイドマップ」や「山の情報」などのコンテンツに自分も一部執筆している。
残念ながらNTTドコモやソフトバンクといったau以外の携帯では使えないが、GARMINなどの高価なGPSを持たなくてもauの携帯を持っていれば、たとえ前述のように電話が通じない圏外のエリアでもGPSは使えるのでとても便利そうだ。ケータイはさらに進化を続けており、次第についていけなくなってきた。

「山と写真ガイド」ホームページ http://yamanavi.jp/pc.html

2007年10月10日 (水)

2007/10/06~09 剣沢~仙人池ガイド

200710070952 初日はお客様のご希望により立山を縦走してから剣山荘へ。天気も良く、涼しくてとても快適に歩けた。2日目、やはりとても天気が良く、真夏のように暑い中「この陽気はなんなの?嵐の前の静けさ?」と言いながら汗だくになって仙人新道を上がる。予想通り、仙人池周辺や池の平では紅葉がまだ早かった。夜も満点の星空。行く前から8日は前線通過で天気が悪くなるのは覚悟していたが、「ほんとに明日天気悪くなるの?」というぐらいの星空だった。

22時頃(だったと思う)、突然雨の降る音が聞こえてきた。あの星空からいきなりの変化である。どんどんと激しくなり、風も伴って大雨が降り続いた。翌朝我々は停滞することを決めたが、3連休の最終日だったせいか大半のお客さんは出発していった。時間経過と共にあちこちで沢増水のため通行不能の情報が入り、「やっぱり行かなくて良かったわねー。」と話しながら食っちゃ寝、飲んじゃ寝という贅沢な時間を過ごした。

翌9日も相変わらず雨が降っていたが下山しなくてはならないので、一番安全なルートである剣沢~室堂を選択して下山を開始。二股まで下ってきたら沢の増水がだいぶ収まっていたのでハシゴ谷乗越~内蔵助平~黒四ダムに変更。内蔵助平まで下ってきたところで突然富山県警ヘリが飛んできて上空を旋回し始めたので「なんだなんだ?事故か?」と思って遭対無線を開局したら、なんとすぐ先で「上半身裸の状態の遺体発見。」とか言ってるではないか。そのうち収容袋にくるまれた御遺体がヘリに吊り下げられて搬送されていった。その後、自分達が内蔵助平の真砂分岐まで来たら泥だらけのおじさんが1人立っていて、ちょっと様子がおかしいので「どこから来たんですか?」って聞いたら「夕べビバークして今やっとここに出てきた。」と言うので、「先ほど収容された遭難者の同行者ですか?」と聞いたら違ったので、「後ほど県警の警備隊の人達がここに来るから相談してみて下さい。」と言っといた。怪我もなく、食料もあるようだったけど、ザックの中の装備が全て濡れて重く、バテバテだって言ってたので、もし警備隊が来る予定でなかったら自分が面倒見ることになってただろう。8日の内蔵助平の登山道は鉄砲水のように濁流が流れていたそうだ。

内蔵助ばかりでなく、唐松岳や蝶ケ岳方面でも事故があったようで、やはり10月8日は鬼門だった。

2007年10月 5日 (金)

2007/10/02~04 涸沢~奥穂ガイド

2007100407502 最終日、涸沢に下山してきたらやっとガスが抜けて晴れ上がってくれた。しかし紅葉はまだ早かった。全体的にまだ青々って感じだ。この分だと連休の後半あたりが見頃かな。

平日だというのに、いくつもの団体が涸沢に上山していくのとすれ違った。今度の連休初日はどんな状態になるのだろうか。おそろしい。と言いつつも、自分も明日から激混みが予想される仙人池だ。

2007年10月 1日 (月)

2007/09/29~30 剣岳ガイド

200709290343 俺の庭、剣岳。今シーズン5回目。もはや寝ながらでも登れます。アルペンルートの扇沢-室堂の定期券が欲しいです。

紅葉が遅れ気味だが、辺りの草紅葉はちょうど見頃だった。5回目といえど、季節が変わればまた味わいも変わり、新鮮味も変わるもんだ。

先週金曜日(9/28)の午後、前線通過後急に気温が下がり、「もしかして上の方が白くなっちゃったか?」と心配したが大丈夫だった。しかし日曜日は夜明け頃から雨が降り出し、雨中の剣岳登頂となった。岩が濡れてフリクションが効かず、タテバイとかでお客さんが一瞬ツルっと滑るのを見て肝を冷やした。見てるこっちの方が怖い。危険なのでロープでビレーしながら慎重に行動する。下りはとても神経を遣った。その後もずーっと雨で、ロープ等の装備が濡れてザックが重くなり、室堂までが遠く感じた。

2009年ロードショーの「劔岳 点の記」の撮影が剣沢周辺で行われており、その撮影スタッフが剣山荘で寝泊りしていた。夜7時半頃、玄関脇で酒を飲んでいたらヘッドランプを点けたスタッフが疲れた様子で一斉に帰ってきて、玄関はなんだかザワザワした雰囲気に。俳優の香川照之もいたので、酔っ払った勢いで「よっ!」と手を上げたらニコっと笑って応えてくれた。嬉しかった。でもあまり覚えていない。